ガープの世界:ボルボの映画 | ボルボ 正規ディーラー ボルボ・カーズ千種 / 岡崎 / 知多・刈谷 / 大田・川崎

ボルボの映画
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映画の中でカッコいいのは俳優だけじゃありません。丹念に作られた映画ほど、脇役や小道具が輝いて見えます。もちろんクルマもその一つ。「ボルボ・オン・ザ・スクリーン」はそんな「映画の中のボルボ」をご紹介します。久々の第4回は、82年のアメリカ映画「The World According to Garp」。

 

ガープの世界 ガープの世界
1982/米
原題:The World According to Garp
監督:ジョージ・ロイ・ヒル
原作:ジョン・アーヴィング
出演:ロビン・ウイリアムズ、グレン・クローズ、メアリー・ベス・ハート、ジョン・リスゴー
R指定

 

ストーリー

第二次大戦下のボストン。面倒な結婚などせずに子供だけが欲しい。そう願った看護婦ジェニー・フィールズは、意識不明のまま死を迎えつつある傷痍軍人のベッドに忍び込み、目的を叶えます。「未婚の母」の手で育てられたガープは、やがて旺盛な想像力を生かして作家デビュー。しかし、同時に出版された母親の自叙伝が70年代の過激なフェミニストグループの支持を受けて大ベストセラーに…。

家庭、ジェンダー(性的役割)、暴力…、70年代のアメリカが直面した様々な事象を、登場人物の特異な人生を軸にスタイリッシュに描きます。

解説

ガープの世界

78年のベストセラー「ガープの世界」はペーパーバックで約600ページの長編。複雑で過激なストーリーは当時、映画化不可能と言われました。これを「明日に向かって撃て」(69年)、「スティング」(73年)のジョージ・ロイ・ヒル監督が映画化。

随所にロイ・ヒルのオシャレなセンスが光ります。冒頭でビートルズの「When I am Sixty-four」をバックに裸の赤ん坊が空中をゆっくり舞うシーンは、おそらく「ベスト・オープニングシーン」の一つでしょう。

原作と違う点は多々ありますが、抑制と暴力、ファンタジーという要素が共存したアーヴィングの小説は、ロイ・ヒルの映画スタイルと共通点が多く、以後いくつか作られたアーヴィング原作の映画の中で作品的にもっとも成功しています。残念ながらロイ・ヒル監督は昨年(2002年)末に亡くなりました。

主人公ガープ役は、テレビ・コメディアンとして絶大な人気のあったロビン・ウイリアムズ。この作品でコメディだけでなくシリアスも出来ることを証明し、後に「グッドモーニング、ベトナム」(87年)のDJ役でブレークします。

ガープの母親役にはグレン・クローズ。この作品がほぼ映画デビューでしたが、「危険な情事」(87年)などを経てハリウッドを代表する演技派女優となりました。

登場するのはPV544

幸せな結婚生活をスタートしたガープとその妻が乗るのが、クリーム色のPV544。クラシカルで素朴なスタイルがオシャレな雰囲気を盛り上げます。ガープが何よりも大切にする「家庭」と「安全」の象徴として、PV544は映画の中盤から後半に何度も登場。ただし、PV544はガープと彼の妻が初めて直面する大きなつまずきの原因ともなってしまいますが…。そこから再び立ち上がり、大人に成長してゆく姿がこの物語の一つの見どころです。

ちなみに、原作を書いたジョン・アーヴィングはボルボが好きなようで、いくつかの小説でボルボを登場させています。

PV544とは?

PV544(1958年)は、PV444(1947年)のマイナーチェンジ版。積極的にアメリカへ輸出され、ボルボ飛躍の大きな原動力となりました。フロントウインドウはPV444の左右分割式から曲面一体式となり、テールライトも大型化していますが、外観の差はわずか。120「アマゾン」が56年に発売された後も、65年まで生産されました。

「40~50年も前のクルマで、当社のお客様でお乗りの方はさすがにいらっしゃいません。それでも日本国内に数台現存するという噂は聞きます。実車自体は、10年ほど前に訪れたスウェーデンで街中を走ってるのを見て驚いたことがあります。古いクルマが平気で走っているのが北欧ですが、 PV444/544が現役なのにはやはりびっくりしました。そこだけ時間が止まっているようでしたね」

(ボルボ・カーズ岡崎 神谷利男 専務取締役)

 

VOLVO 544 (1958~65年)

PV544 PV444
 

●全長4450×全幅1590×全高1560mm●直列4気筒OHV・1582cc(85ps)●駆動方式:FR
※諸元は60年のPV544 画像の白い車は64年のPV544、マロンレッドは50年代初期のPV444

text by Kei Niwa, DAYS
produced by CREATE